自動翻訳で文章を推敲する方法
日本語や英語の文章を洗練する方法として、自動翻訳ツールを活用する話が紹介されていました。
元ネタ
1st author論文持ってる修士就活生が増えてるようで、それを達成してるM1後輩に話を聞いてみたら「日本語で文章書いて全部DeepL翻訳で英語化→英語化された文章をgoogle翻訳、みらい翻訳で日本語化→違和感ないか確認→指導教官に提出」というプロセスを踏んでるらしい。そりゃ早くなるわけだ。すごい
— くりぷとバイオ@研究×新規事業 (@cryptobiotech) 2021年8月10日
「日本語で文章書いて全部DeepL翻訳で英語化→英語化された文章をgoogle翻訳、みらい翻訳で日本語化→違和感ないか確認→指導教官に提出」
- 原文:日本語で書く
- 英語訳:DeepL翻訳
- 日本語訳:Google翻訳、みらい翻訳
自動翻訳サービス
上記で紹介されていた翻訳サービスをメモ。
DeepL翻訳
https://www.deepl.com/ja/translator
Google翻訳
https://translate.google.co.jp/
みらい翻訳
https://miraitranslate.com/trial/
往復翻訳
上記の翻訳サービスには、原文と訳文を入れ替える機能がついています。
「⇄」という矢印のボタンをクリックすれば、左右の文章が入れ替わります。
この機能を使って、何度も翻訳を繰り返す「往復翻訳」が手軽に実行できます。
日本語を英語に翻訳して、その英語をまた日本語に翻訳してという具合に、日本語→英語→日本語→英語→…という翻訳を延々と繰り返すと、ある段階から同じ翻訳文が現れるようになります。
同じ翻訳文に収束しない場合もありますが、その場合は10回ほど繰り返せば十分でしょう。
翻訳しているAIから見ると、往復翻訳によって収束した文章は、翻訳するときに迷う部分が解消されたと解釈することができます。
しかし、実際には収束した訳文を見ると、人間から見た場合デタラメな日本語になってしまっている場合があります。
翻訳で揺れが生じないように、原文となる日本語も英語の基本形を意識して「主語+述語」を明確にした短文を書くように心掛けると良いと思いました。
英語の基本5文型
英語の文法で「基本5文型」という分類方法があります。
基本5文型
主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)
- S+V(第I文型)
- S+V+C(第II文型)
- S+V+O(第III文型)
- S+V+O1+O2(第IV文型)
- S+V+O+C(第V文型)
英語には
subject〈サブジクト〉(意味;主語),
verb〈ヴァーブ〉(意味;動詞),
object〈オブジクト/アブジクト〉(意味;目的、目的語 ),
complement〈コンプルメント/カンプルメント〉(意味;補足物、補語)
という単語があり、これらの頭文字をとって、S,V,O,Cとなります。
原文となる日本語の文章も、これら英語の基本5文型を意識して、簡潔に書くようにすれば、翻訳の精度が高まると思います。